こんばんは!スタッフ北川です。
店長に引き続き、お久しぶりな感があり…
というのも消費税増税の駆け込み需要後、落ち着くかと思いきや
ありがたいことに、新車のご購入、季節がらか、持っている自転車を
しっかり直して春を満喫したい!!なんてお客様からの
大がかりな修理依頼も続いておりフル回転状態が続いております。
タイヤやワイヤ類の交換は想像しやすい部分かと思いますが、
複数年乗った自転車は見えないところも消耗しております。
「ヘッドパーツ」「ボトムブラケット(BB)」などは、とても地味な部分なので
後回しにされがちですが、縁の下の力持ち的な重要な部分です。
今回はかなり乗り込んだお客様、ついにヘッドパーツも開けてみようということで、
ハンドルを外し、コラムスペーサーを抜き、フォークを抜き………。
抜けません。
上の写真はコラムという部分が錆で膨らんでしまい、固着しております…。
原因は汗による「塩害」と思われます。「汗は努力の結晶」とも言いますが、
自転車にとってはそうでもないようです。
いきなり大きな力で抜くと周辺の部品の破損につながりますので、
浸透力の強いオイルを注し注し、融解を期待しながらコンコンと力をかけていき……
抜けました。(実際はけっこう時間かけてますよ)
これがヘッドパーツの中身です!!
どうですか?!もともと入っているはずのグリスが完全に流れ出てしまい、
油っ気のない部分に侵入した汗によりベアリングが錆び錆びになっております。
こうなるとハンドルの切れが重い、ハンドルを切ると不意にパキパキ音がするなどの
症状が現れます。感じにくい場合もあります。
今回はベアリングも受皿の部分も摩耗してしまっていたので、
「ヘッドパーツ」ごとの交換となりました。
もちろん新しいヘッドパーツのベアリングやコラムに触れる部分、スペーサの内側にも
耐水性のあるグリスを盛りに盛って対策を致しました。
顔や頭部からの汗が多い方ご注意くださいね!
もちろん雨天走行の多い方も同様の可能性があります。
お時間をいただくことが多くなってしまいますが、
じっくり丁寧に作業させていただきたいと思っております。
ご相談は実車をお持ちいただき店頭でどうぞ!!